心の疲れでネガティブになってしまう……悲観的な発想の原因は?
「最近、ネガティブなことしか思い浮かばない……」そう感じたときには、心が疲れていないかを振り返ってみましょう
同じ環境のなかで似たようなストレスを受けたときに、そのストレスをとても大きく感じる人もいれば、さほど大きく感じない人もいます。この違いには、心の状態が影響しています。
たとえば毎日のように残業が続いていたり、睡眠不足によって前日の疲れが解消できていなかったり、ストレスを発散する時間を持てなかったり……。人はこういった状況に置かれると、心が少しずつ疲弊していきます。
すると、目の前のことにあせって空回りしてしまったり、小さなミスで大きく自信をなくしてしまったり、「私がしっかりしていないからこんなことになったのかも?」などと自責の念が募ってしまったりすることがあります。
また、他人に対しても苛立ちや不満を感じ、「これができなければ負け」というように○×思考が強くなったり、「~ねばならない」といった自分に厳しい言葉が増えすぎてしまうこともあります。
心が疲れたときの対処法……できそうなことからストレスを小さくするのがコツ
心が疲れているときにすべきなのは自分を労わり、心の余裕をつくること
もちろん、気分転換をする気にもなれない。憂うつ感が続いて何もしたくない。よく眠れない状態が続いている。食欲が減少して体重も減ってしまった……。こうした不調が続いている場合には、心の病気の可能性を考えて、早めに精神科医を受診することが大切です。
そこまでではなく、考え方や生活習慣を変えることで、自分の状態を立て直すことができそうな場合には、まずゆっくり休養をとって心身を休ませましょう。しっかり休んで気持ちが楽になってきたら、次のなかから、できそうなことを実践してみるとよいでしょう。
- 物事に優先順位をつけ、同時にいくつものことに手を出さないようにする
- 「ゆっくり休める場所」と「一人になれる場所」をつくる
- 今の自分の状態を認めて、疲れたときには心身をしっかりと労わる
- 家族や友人、パートナーなど、信頼できる人と過ごす時間を大切にする
- 休日には、心から好きなことをして過ごす
- わずらわしい人間関係から適度に距離をとり、他人に気を使わないようにする
悪天候を避けることができないように、ストレスから100%逃れることもできません。だからこそ、日常のなかにストレスを軽くする小さな工夫をたくさん取り入れることが大切です。
日々生じるストレスに振り回されなくなれば、もっと有意義なことに時間とエネルギーを使うことができるでしょう。すると、心はとても楽になり、人生を何倍も楽しく感じられると思います。
【関連記事】